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八薔薇領/できない子 八薔薇領/できない子魔法リスト ,ノ / _r≦  ̄ `ヽ、 r‐ミ 、{ レ レ ´  ̄ ヽ、__ , _, ´ ` 、. / ヽ/. . ≦ ̄ _ , ´. _ ‐ ⌒V ',\ _rォ_ . . ヽ _,. ´ / _ ‐‐ ´ _ ' ヽ ̄| l ヽ, V} .. . ',. f´ / ´ ̄ ̄ ̄ 彡 ヽ \. _ l ! l ソ . . | ゙、 〃 厂 ∧ ̄ ', .ヾ、 ._, |-< l ! |‐ ∠ . . | ゙、 '∥ / ! ヽ . ヽ . \| _,ィ l l .lノ}`¨ヽ }l . | お祈りして、掃除して、書類整理して ゙、 | | |、 斗 .\ 、`rォ气 | | l l/イ | } l l . i! | 全く忙しいわ ゙、 | | l ! vノ≧、 \ `辷}'イ ∥ | l l | / l ! 八| ゙、 、{ 、 ヽ仆、仏}`¨¨` l!〃 ハ | l ノ ノ' | `ヽ ゙、 ヽ \ .\_`ーノ ノ彡 ハ ∨V ハ .| ゙、 \ `≧≦‐` __ ハ ∨{ / ', | ゙、  ̄`ヽ` 、 _∥| , ' ,」 | l `ヽ ゙、 \∥ lー ≦= 彡/ } ! ! ゙、 ,' |l ',="「 r イ | | \ /l | 、ハ ∥ }' / 八! ヽ / ´ l l V∨{ / / | ` / ノ ノ'. l ハ' / '{ |. / ヽ\//_,≦L ト 、 | ∧ | \ ',. 〈 {`//ソ { ヾ 、l / ヽ \ ヽ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【名前/できない子】【称号/知識の泉】【穢れ/0】 【性別・年齢・種族・生まれ/女・17・人間・神官】【種族特徴/剣の加護『運命変転+2』】 【経歴/監禁されたことがある・有名人に褒められたことがある・歳の離れた友人がいる】 【一般技能/学生Lv3・聖職者Lv2】 【習得言語/共通交易語(T/R)・汎用蛮族語(T/R)・魔動機文明語(T/R)・ドレイク語(T/R)】 【 /ドラゴン語(T)・神記文明語(R)・魔神語(T)】 【合計名誉点/1620・所持名誉点/1075】 【名誉アイテム/八薔薇の姫(友人)・ベール=ゼファー(顔見知り)】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【技能Lv/プリーストLv13・セージLv9・スカウトLv9】【経験点/1870】 【器用18・敏捷21・筋力14・生命21・知力35・精神32】 【HP62・MP73】【生命抵抗力=16/精神抵抗力=18】 【戦闘特技/魔法拡大(数)】 【 /魔法誘導】 【 /MP軽減】 【 /武器習熟A(杖)】 【 /魔晶石の達人】 【 /ダブルキャスト】 【 /鷹の目】 【 /ルーンマスター】 【 /鋭い目】 【 /弱点看破】 【 /マナセーブ】 【 /トレジャーハント】 【 /ファストアクション】 【 /影走り】 【魔法 /神聖魔法Lv13】【魔力=20】【信仰=キルヒア】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【装備 /武器=マナスタッフ】 【 /鎧=マナコート(防弾:残り6回)】【防護点=05】 【装飾品/耳=専用の聖印】 【 /首=祈りのアミュレット】 【 /頭=専用の女神のヴェール】 【 /顔=赤の眼鏡】 【 /右手=知力の腕輪】 【 /左手=敏捷の腕輪】 【 /その他=とんがり帽子】 【所持品/冒険者セット・スカウト用ツール】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 魔法リスト 戻る
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184年5月 英雄集結 シナリオの特徴 三国志の全ての時代の武将が登場する仮想シナリオ。 武将に年齢が無く、寿命による死亡が発生しない。 複数の勢力が合併したところもあり、バランスが調整されている。 君主(初期) 君主名 名声 (基本値) 武将 都市数 金 米 兵士数 曹操X 356 (500) 44 3 12000 22600 129000 劉備X 345 (480) 31 3 10800 17800 85000 孫堅X 327 (460) 37 3 11400 20400 103000 袁紹X 299 (420) 24 2 8700 16600 82000 袁術X 368 (380) 11 1 8100 13500 41000 董卓X 205 (290) 16 2 11300 27100 63000 呂布X 260 (370) 14 1 7000 16300 46000 張角X 354 (470) 22 3 11500 15500 85000 何進X 272 (370) 15 2 13000 23000 59000 馬騰X 253 (360) 15 1 6800 13900 60000 公孫瓚X 261 (370) 12 1 4400 12800 46000 孔融X 227 (320) 11 1 3900 12000 43000 劉表X 309 (430) 21 2 10400 21600 74000 劉焉X 293 (410) 20 2 7600 17600 71000 劉繇X 284 (400) 13 3 9000 18000 49000 張魯X 259 (360) 7 1 3800 13600 25000 孟獲X 237 (330) 18 2 6900 15100 63000 司馬懿X 277 (390) 13 1 7400 15700 48000 武将の初期能力 最初からいる武将は特殊能力を1つ覚えた状態でゲーム開始。 初期勇名は基本的に全員10だが、DS3からの変更点として 以下の武将は3000(25名)もしくは1500(55名)になっている。 勢力/初期勇名 3000 1500 曹操 曹操、夏侯淵、夏候惇、許褚、徐晃 曹仁、鄧艾、文鴦、郝昭、郭嘉、楽進、荀彧、荀攸、程昱、李典 劉備 諸葛亮、張飛、関羽 劉備、魏延、黄忠、徐庶、龐統、姜維、蒋琬、董允、費禕 孫堅 孫堅、呂蒙 黄蓋、程普、孫策、張昭、周泰、孫権、丁奉、陸抗、魯粛 袁紹 顔良、文醜 沮授、張郃、田豊 袁術 紀霊 董卓 董卓 賈詡、華雄、李儒 呂布 呂布、張遼 陳宮、高順 張角 張角 張宝 何進 丁原 馬騰 馬騰、馬超、龐徳 公孫瓚 趙雲 田予 孔融 太史慈 劉表 甘寧 蔡瑁 劉焉 李厳 雷銅、厳顔、張松、張任 劉繇 張魯 張魯 孟獲 孟獲 祝融、兀突骨、木鹿大王 司馬懿 司馬懿 司馬師、司馬昭、賈充、杜預、羊祜 未発見・在野武将 初年度のみ発見できる武将が決まっている模様。 3DS 英雄集結 未発見(在野)武将<初期配置のみ>を参照。 その後は登場する武将・時期ともにランダム。 場合によっては何百年経っても登場しない場合もあるので、武将カード集めの手段としてはあまり効率的ではない。 なお捜索で見つかる武将は全くのランダムではなく、基本的にその土地ゆかりの武将が出てくる。 勢力図 ずれていますので(´д`)Editへコピペしてください ┏━━┓ ┃ ┃ ┗━┳┛ ┏━┻┓ ┃公孫┃ ┗━┳┛ ┏━━┓┃ ┏━━┓ ┃袁紹┣┻━━┫袁紹┃ ┗┳━┛ ┗┳━┛ ┏━━┓ ┏━┻┓ ┏━━┓┃┏━━┓ ┃馬騰┃ ┃ ┃ ┃張角┣┻┫孔融┣━┓ ┗━┳┛ ┗┳━┛ ┗━┳┛ ┗━━┛ ┃ ┏━┻┓┏━━┓ ┃┏━━┓ ┃┏━━┓ ┃ ┃董卓┣┫董卓┃ ┣┫ ┣━┻┫曹操┃ ┃ ┗━┳┛┗━┳┛ ┃┗━┳┛ ┗━┳┛ ┃ ┏━┻┓ ┏┻━┓┏━━┓┏┻━┓┃ ┏━━┓┃┏━━┓┃ ┃ ┣┳┫何進┣┫何進┣┫司馬┃┣━┫曹操┣╋┫呂布┃┃ ┗┳━┛┃┗━┳┛┗━━┛┗┳┳┛┃ ┗━━┛┃┗┳━┛┃ ┃┏━┻┓ ┗━━━┳━━┫┣━┻┓ ┏━┻┓┃ ┃ ┣┫張魯┣━━┓ ┃張角┃┃曹操┣━━┫ ┃┃┏━┻┓ ┃┗━━┛ ┃ ┗┳┳┛┗━━┛ ┗━┳┛┣┫ ┃ ┏┻━┓ ┏┻━┓ ┃┗━━━┓ ┃ ┃┗━┳┛ ┃劉焉┃ ┃劉備┃┏┻━┓┏━┻┓ ┃ ┃ ┃ ┗━┳┛ ┗┳┳┛┃ ┃┃張角┣━━━━┛┏┻━┓┃ ┏━┻┓ ┏━━┫┃ ┗┳━┛┗━━┻━━━━━┫袁術┃┃ ┃劉焉┃ ┃劉備┃┗━━┫ ┗┳━┛┃ ┗┳━┫ ┗┳┳┛ ┏┻━┓ ┃ ┃ ┃ ┣━━┫┃ ┃劉表┣┓┏━━┓┏━━┓ ┃┏━┻┓┏━━┓ ┃ ┃ ┃┃ ┗━━┛┣┫劉表┣┫孫堅┣━┻┫劉繇┣┫劉繇┃ ┃ ┗━━┛┣━━━┳━━┓┃┗┳━┛┗┳━┛ ┗━━┛┗━┳┛ ┏┻━┓ ┏┻━┓ ┃劉備┣┛ ┃ ┣━┳━━┓ ┏━┻┓ ┃孟獲┃ ┃ ┃ ┗━━┻┓ ┃ ┏━┻┓┃ ┃ ┃劉繇┃ ┗━┳┛ ┗━┳┛┏━━┓ ┣━┻━┫孫堅┃┗━━┛ ┗━━┛ ┏━┻┓ ┣━┫孫堅┣━┛ ┗━┳┛ ┃孟獲┃ ┏━┻┓┗━┳┛ ┏━┻┓ ┗━━┛ ┃ ┃┏━┻┓ ┃ ┃ ┗━━┻┫ ┃ ┗━━┛ ┗━━┛ 名前
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ドラゴンクエストIX 星空の守り人 【どらごんくえすとないん ほしぞらのまもりびと】 ジャンル ロールプレイングゲーム 対応機種 ニンテンドーDS メディア (容量不明)DSカード 発売元 スクウェア・エニックス 開発元 レベルファイブスクウェア・エニックス 発売日 2009年7月11日 定価 5,980円(税5%込) プレイ人数 1~4人(通信による協力プレイ) セーブデータ 1個+中断データ1個 ※中断データは再開後自動的に消去 通信機能 ワイヤレス通信、すれちがい通信、ニンテンドーWi-Fiコネクション対応 レーティング CERO A(全年齢対象) 廉価版 アルティメットヒッツ 2010年3月4日/2,940円(税5%込) 判定 スルメゲー ポイント 自由度が高いやり込み型RPG従来シリーズや事前情報からの路線変更に反発も大都市優遇過疎地方不遇な要素シリーズ初のギネス認定獲得クリアしてからが本番 ドラゴンクエストシリーズ 概要 ストーリー 特徴 評価点 賛否両論点 問題点 すれちがい通信の問題点 Wi-Fiショッピングシステムの問題点 総評 余談 概要 説明不要の国民的RPG『ドラゴンクエストシリーズ』の9作目(以下DQ)。製作は『VIII』同様、レベルファイブが担当した。 ゲーム中のグラフィックスは3DCG中心だが、三人称視点の『VIII』とは違い、『VII』以前の作品に近い俯瞰視点の形式。また、マップ上のキャラクターなど、一部ではドット絵を使用している。 天空シリーズから続いていたシナリオ重視の作風から一転、『III』同様のキャラクリエイトシステムをメインとしたやり込み要素を重視した作風に転換した。 キャッチコピーは「そして、僕たちは天使と呼ばれていた」 ストーリー 主人公は天界に住まう天使の1人。天使の役目は人間を陰から見守り手助けし、人間からの感謝の気持ちの証である「星のオーラ」を集めて世界樹に「女神の果実」を実らせることにある。「役目を果たした時、神の国へ行くことができる」という言い伝えを信じ日々努めに励む天使たちの働きにより、ついに女神の果実が世界樹に実る。しかし突如発生した異変により果実が落ちて人間界の各地へと散らばり、主人公も地上へと放り出されてしまう。 落ちた先で天の箱舟の運転手を自称する妖精サンディと出会った主人公は、彼女の手助けの元、散らばった果実を集めて天界へ戻るために行動を始めることになる。 特徴 キャラクタークリエイションシステム・着せ替えシステム 主人公と仲間キャラクターは体型(5種)、顔(10種)、目の色・肌の色・髪の色(各10種)を組み合わせることで、自分好みに作成できる。 仲間はルイーダの酒場でプレイヤーが自由に設定する、『III』と似たシステム。 なお、ナンバリングDQとしては5作目ぶりに男女選択が可能。 装飾品を除いて、武器・防具など装備品がキャラクターの見た目に反映される。 もともと個性的な見た目の武器・防具を多く擁する(公式攻略本の設定画などではおなじみだった)シリーズだが、今回はレア装備の中に歴代主人公や歴代キャラクターのイメージコスチュームも用意された。 防具にはネタ気味なものや現代的なデザインをしたものが登場。冒険以外にファッションを楽しむことも可能で、非常に好評となった。 武器系統が12種類に増加(剣/短剣/ヤリ/杖/棍/扇/ムチ/ツメ/オノ/ハンマー/弓/ブーメラン)。防具は6箇所(盾/頭/上半身/手/下半身/足)に装備できる。 キャラクター1人あたりの装備は、上記の武器1・防具6にアクセサリを加えた8箇所。 アイテムの数が大幅に増え、『VIII』より登場した錬金システム(特定の素材を集めて上位のアイテムを作る)の重要度が更に増している。 戦闘・職業周りの仕様 転職は、各キャラクターそれぞれが職業ごとの経験値・パラメータ情報を保持する、新しい方式を採用している。 初めて就く職業は全てLv1から経験を積み、転職を経て再度同じ職業に戻してもレベルはそのまま。細かいパラメータも個別管理されている様子であり、種系アイテムは使用した職業限定の効果となる。 『VIII』のスキルポイント制を導入。呪文・特技・その他のスキルは、レベルアップ時に獲得するスキルポイントを、職業ごとに定められた5系統のスキルに割り振って習得する。 基本的に装備可能な武器数種類に職業固有のスキル、盾や素手などを加えて5系統となっている。 武器スキルを100まで上げる事により、すべての職業でその武器を装備できるようにもなる。 各職業・スキル毎に『秘伝書』というアイテムが存在し、持っているだけで強力な特技や便利な特殊能力を使える。便利なアイテムだが、入手条件が厳しいものが多い。 『転生』を行うことで、レベル99になった職業をレベル1に戻して再び育て直すことが出来る。一見意味のない行為に思えるが、全スキルポイントをカンストさせるには転生が不可欠。 各職業毎に初めて転生を行った際に、特典として『○○(職業名)の証』というアクセサリーが貰える。特定のステータスが大幅に上がる、便利な特殊効果が付くなど有用な物が大半だが、中にはガッカリ性能の物も存在する(後述)。 + 職業の一覧 本作の職業は同様のシステムを持つ『III』と比べると、どの職業も一長一短であり、勇者の様にいわゆる万能職と言う物は見られない。 また、下級職と上級職の性能差は抑え目になっており、単純にストーリーをクリアするまでなら、どの職業を使っても問題ない。 上級職は『VI』などとの仕様と異なり、転職のためのクエストを成功させる必要がある。 戦士 肉弾戦のプロ。HP・力・身の守りは全職業中トップクラスだが、それ以外のステータスは底辺クラス。 他の職業と比べるとかなりの重装備が可能なため、安定した前衛として使いやすい。 流石にクリア後となると、能力や呪文で勝っている上級職にその立場を譲っている。 装備可能なのは剣、ヤリ、短剣、盾。固有スキルはステータス補強に使えるが特技は微妙な「ゆうかん」。必殺技は会心の一撃を放つ「会心必中」。 僧侶 回復呪文のエキスパート。全職最高の回復魔力を持ち、魔法使いよりかはマシな程度に肉弾戦も出来る。 習得呪文は過去作に比べてやや不器用だが、本作では唯一ベホマズンを習得できるため、高レベルの魔王戦では必須。 装備可能なのはヤリ、棍、杖、盾。固有スキルは回復魔力が大きく伸びる「しんこう心」。必殺技は全員HP回復+状態異常回復の「ゴスペルソング」。 魔法使い 攻撃と補助呪文を操る職業。非常に脆くて非力だが、もちろん魔法攻撃では高い性能を誇る。 本作では後述の通り呪文の地位が向上したため、それに応じて魔法使い自体もやや地位が向上した。 ただし、本編だと上級攻撃呪文は取得が遅いために使うことができない。豊富な補助呪文でカバーしたいところ。 クリア後はスキルで耐久力を補強すれば、最上級魔法でのアタッカーとして非常に有用となる。 装備可能なのは杖、ムチ、短剣、盾。固有スキルは攻撃魔力が大きく伸びる「まほう」。必殺技は3ターンの間呪文でのMP消費がなくなる「ミラクルゾーン」。 武闘家 素早さと力の高さを活かしたアタッカー。伝統の会心の一撃が出やすいと言う特性は失われたが、ゲームシステムの変化により全体的に使いやすくなった。 相変わらず防具の性能は低いが、素早さを活かして相手に一撃を与える有用性は高い。ただし、MPはほんの僅かしかないために低MP消費の特技ですら乱発する事は出来ない。 装備可能なのは棍、ツメ、扇。固有スキルは素早さが上がり、テンションを上げる「ためる」などを習得できる「きあい」。必殺技は相手を怯ませ、テンションを一段階アップする「一喝」。 盗賊 相手の道具を盗む事が出来る職業。固有スキルで習得可能な「ぬすむ」の価値が極めて高い。素早さの高さが魅力で、かなり少ないが回復や探索系の呪文も習得する。 ステータスこそ全体的に武闘家をこぢんまりとさせた感じだが、一応前衛は務まる。「ぬすむ」も錬金やクエストでモンスターの落とすアイテムを使う本作では必須の特技。 ただしクリア後の宝の地図探索を始めると、中途半端なステータスのために足を引っ張りがち。呪文にいたっては本当に基礎も基礎のみなので、クリア後どころか本編の中盤くらいにはもう辛くなってくる。スキルを覚えたらとっとと転職するが吉。 装備可能なのは剣、短剣、ツメ。固有スキルは文字通り宝に関係した特技を覚えられる「おたから」。必殺技は相手からのお宝ドロップ率を100%にする「お宝ハンター」。 旅芸人 主人公が最初から就いている職業。『III』の遊び人の様に役に立たない訳ではなく、前衛に立てるステータスを持ち、攻撃・回復呪文もある程度は覚える。 初期職業だけあってステータスはバランスよく、攻撃と回復呪文を両立できる珍しい存在のために有用性は高い。 しかし、クリア後の冒険となると盗賊共々貧弱さが目立ってしまう。呪文も中途半端なレベルまでしか覚えない。 装備可能なのは剣、ムチ、扇、盾。固有スキルはそこそこ便利な特技を覚える「きょくげい」。必殺技は身かわし率とカウンター率を大幅に上げる「アクロバットスター」。 バトルマスター 攻撃に特化した上級職。力は全職業中最高で、HPと身の守りもかなり高い。素早さは低く、MPは武闘家と同等。 盾こそ装備できないが、その破壊力は見事の一言。雑魚戦はもちろん、ボス戦でも主力のアタッカーとして役立つ事間違いなし。 盾スキルを100にすれば盾も装備できる様になるため、ステータスも相まって戦士の上位互換に近くなる。ただしバトルマスターは盾スキルを持たないので、装備させるには転職して他職でスキルを育てる必要がある。そしてスキルが100まで育つ頃にはゲームも終盤。 装備可能なのは剣、オノ、ハンマー。固有スキルは攻撃系の特技を多く覚える「とうこん」。必殺技はテンションを一気に上げる「テンションブースト」。 武器は扱いやすく強力なスキルを覚えるものが多いが、MP使用量が気になるところ。乱発するのであればMPの底上げやMP消費量を少なくさせる必要がある。 魔法戦士 補助呪文に特化した上級職。バランスのとれたステータスを持つ。しかし他の作品とは異なり攻撃呪文の類は一切使えず、補助呪文・敵弱体化呪文の専門職に。 しかし補助呪文でも、スクルトやフバーハといった有用なものに限って何故か習得しないという致命的な欠点を持つ。 また、強い敵は軒並み状態異常系に耐性を持つ為、敵を弱体化させる呪文の価値もそこまで高いわけでは無い(今作に限った話では無いが)。 固有スキルで覚えられるフォース系の特技を使えば攻撃にはその属性が付き、その属性への耐性も大きく上がる。攻防一体の能力を持つため、覚えるだけでもゲームが楽になる。魔王戦では習得必須の特技。 「明確な個性・強みを手に入れた」と好意的に受け止められることが多い一方で、習得さえすればどの職業でも使えるという頭の痛い問題も出てしまった。 装備可能なのは剣、弓、杖、盾。固有スキルは属性の力を与える特技を覚える「フォース」。必殺技は経験値をランダムで引き上げる「EXPルーレット」。 宝の地図攻略では火力不足が気になる為、弓はあまり採用されない。また「呪文を非常に多く使う」とかで無い限り、杖を選ぶメリットもあまりない。なので武器は剣一択と言って良い。 力が強い職業はMPが極端に低い傾向にあるので、力とMPがそれなりにある魔法戦士は、使用MPの多い攻撃特技を1番上手く扱える。流石にバトルマスターや戦士には力で劣るが、アタッカーとしての適性は十分にある。 レンジャー 大自然と共に生きる狩人の上級職。全職最高のきようさが際立つ。 きようさ以外のステータスは平凡で、その器用さもこれと言って効果を実感しにくく、特徴らしい特徴があまりない。 ただし回復・補助呪文が使えるので、MPこそ低いものの補助的な回復役として立ち回れる。前衛職としては高めのMPにより、特技を使いこなして攻撃役にもなれる。 装備可能なのはオノ、ブーメラン、弓。固有スキルはきようさなどが上がる「サバイバル」。必殺技は自分のステータスをアップさせる「妖精たちのポルカ」。 パラディン 味方を守る騎士の上級職。素早さこそ低いが耐久力は最高クラス。 スクルトやマジックバリアなど防御系の呪文もこなせるため、ボス戦では是非とも欲しい。宝の地図の魔王戦ではその耐久性能から必須。 装備可能なのはハンマー、ヤリ、杖、盾。固有スキルは防御系に優れた「はくあい」。必殺技は4ターンの間無敵になれる「パラディンガード」。 賢者 悟りを開いた聖者の上級職。攻撃・回復呪文は専門家の魔法使いや僧侶に一歩譲るが、こちらでしか使えない呪文も覚える。またマジックバリアやスクルトといった有用な補助呪文も覚える。 肉弾戦は僧侶と同程度で素早さも低く、転職はラスボス直前と非常に遅くなったなど他作品にない欠点も目立つが、魔法のプロだけあって攻撃も回復も両方こなせるのは非常に大きい。MPは全職業中1位の値で、攻撃魔力・回復魔力はいざれも2位と非常に高い水準を誇る。 特に賢者しか覚えないザオリク、ドルマ系呪文は非常に有用。 使われる頻度自体は多く無いが、膨大なMPを持っているので階層の多いダンジョンなどで、MPパサー役として立ち回ることも可能。 杖装備をしていれば(微々たる物ではあるが)MP回復も可能であるため、低難易度のダンジョン周回であれば半永久的にMPを供給し続けることが可能。 装備可能なのは杖、弓、ブーメラン、盾。固有スキルはMPに大きく関わる「さとり」。必殺技は自分のMPを回復する「神の息吹」。 力がとても弱いため弓とブーメランは向いてない。攻撃させるのではなく、MPの最大値が増える・MP吸収効果がある杖を装備させ、呪文に特化させるのが良い。 耐久力が低いので盾スキルのマスターは必須。できればパラディンの「はくあい」スキルもマスターさせておきたいところ。 スーパースター ステージに立つアイドルの上級職。転職できるのはクリア後のみ。魅力は全職最高で攻撃呪文も回復呪文も使えるのだが、それ以外は低水準と言ったところ。 一見すると旅芸人の上位互換に思えるが、攻撃魔力が低く、回復呪文もベホイミまで。基礎的なステータスも低めと使いにくい。しかし装備可能な装備品が多く、必殺技の発動率も高い。 固有スキルの演出などを考えると、どちらかと言えばお遊び要素として意図的に弱く調整した可能性もある。つまりこちらが遊び人の後継者か。 装備可能なのは扇、ムチ、ブーメラン、盾。固有スキルはアイドルらしい特技を覚える「オーラ」。必殺技は武闘家と同じ性能の「ダンスフィーバー」。 キャラクターの特殊能力は、本作でも「呪文」と「特技」の2系統がある。 呪文の威力に影響するパラメータ(攻撃魔力・回復魔力)が新設され、成長や装備品によって呪文の威力を底上げできるようになった。また、通常攻撃の会心の一撃にあたる「呪文の暴走」という概念が追加。 その一方で、強力な特技の多くは消費MPを課されるようになった。 呪文はキャラクターが現在就いている職業で習得できるもののみ、使用可能。特技はMPさえ足りていれば、職業に関係なく自由に使える。ただし、武器を使用する特技は、対応する武器を装備している時のみ使用可能。戦闘中に装備入れ替えは可能なものの、元から装備不可能な武器は当然の如く、装備することはできない。(ただし、武器スキルマスターをすれば、全ての職業で装備可能=どんな職業であっても全ての特技を使える可能性がある) 属性耐性・弱点の影響量が大幅に増加。特に弱点属性はダメージが倍加されるようになり、本作の攻略において重要である。 過去のナンバリング作品では耐性なしの場合に最大ダメージが通り、耐性がつくごとに割合でダメージカットされていた。「弱点属性でダメージ倍加」は、主に『DQモンスターズ(DQM)』などの外伝作品で見られた方式である。 通常ザコとの戦闘はシンボルエンカウント制を採用。 やり込み要素の充実 本作はやりこみ要素が非常に多く、どちらかというとクリア前よりもクリア後の楽しみに比重が寄っている作りとなっている。長く楽しめる数々のやり込み要素にハマって、プレイ時間が数百時間となるユーザーも続出した。今となっては、プレイ時間が数千時間に及ぶユーザーもそう珍しくはない。 クエスト及びWi-Fi配信クエスト ゲーム中に特定のキャラクターから「クエスト」を請け負って要求を満たすと、アイテムなどの報酬がもらえる。 クエストの一部はWi-Fiで順次配信されていく。 クリア後限定で受注できるクエストの一部には、クリア前までの本編では描かれなかったストーリーが付属している。また、クリア報酬として本編登場キャラクターを仲間にできるようになるものもある。 宝の地図ダンジョン 「宝の地図」というアイテムで示される隠しダンジョン。地図を入手した時点で入り口や形態などといった細かい設定が決まり、レベルの高さに応じて難易度や深度が決定される。 最後のフロアにはボスがいて、クリアすると新しい地図が手に入る。どんな内容のダンジョンかは入ってからのお楽しみ。 高レベルの地図になると今までのシリーズでは考えられない強さのザコ敵が登場。さらに全12種もの手強いボスやレアアイテムの入った宝箱などやりこみ要素が盛りだくさん。 魔王の地図 クエスト報酬や『DQモンスターバトルロードII(DQMBII)』との連動などで手に入る特殊な宝の地図。ここでは歴代DQシリーズの魔王、つまりラスボスやそれに準ずる敵と対決できる。 このダンジョンはボスのいる1フロアのみであり、ボス戦闘に専念できる仕様。 勝利するとレアアイテムをドロップする。また、戦闘後に獲得した経験値を魔王側に与えることで地図のレベルが上がり、魔王が強化されるシステムを採用。より強く、よりレアなアイテムを落とすボスになっていく。 対歴代魔王戦時の背景やBGMも再現されている。 ワイヤレス通信のマルチプレイ対応。DQを一緒にコミュニケーションしながら楽しめる。 高レベルのプレイヤーにボスを倒してもらうといった攻略も可能。 レア度0のアイテムなら交換できる。 本作ではフィールドの特定箇所に、プレイ時間に応じて復活する錬金素材が落ちている。補充される時間はソフトによって異なり、「集めやすい素材、集めにくい素材」が偏るようになっているのだが、自分のソフトで集めにくい錬金素材はマルチプレイで他の世界に行くと補いやすい。 すれちがい通信 本作について語るときに「すれちがい通信」の存在を外すことはできない。 従来のDQにない「すれちがい通信」の使用を前提に作っているため不可分であるにもかかわらず、従来のDQと同じ物差しを使っての批判が相次いでいることが、本作の評価を難しくしている一因である。 主人公キャラクターにメッセージと「宝の地図」「魔王の地図」を託してすれちがい通信を行うことで、他プレイヤーとの交流や地図の受け取り・配布ができる。 この他、冒険の拠点となる「リッカの宿屋」がこれまですれちがい通信を行った人の数によって拡大していくという仕掛けがあり、錬金レシピやレアアイテムを入手できる。 有用な宝の地図や高レベルの魔王の地図といったランダムでしか手に入れられない貴重品が、このすれちがい通信によって広範囲に広まっていった。 評価点 長年の課題だった「呪文と特技のバランス」が、本作ではいくぶん改善された。 先述した弱点属性の追加や、能力値による呪文の威力の上昇量が『VIII』と比べて大幅に増えている事、呪文の威力を強化する特技が登場した事など、呪文が大幅に強化されており、攻撃呪文がある程度価値を取り戻した。 ただし、呪文を習得するのが過去作に比べてかなり遅くなっている。特に攻撃呪文を主体とする魔法使いと賢者がその影響を受けており、本編中で上位呪文を使うのは難しく(賢者に関して言えば、就けるかどうかも怪しいが)、それ故に終盤になると火力不足が問題となってくる(終盤にもなれば戦士や武闘家なら特技次第で200近いダメージを出せるが、メラミやドルクマだと100ダメージ出せるかどうかも怪しい)。消費MPが大幅に増えた事、呪文威力強化の特技は自分にしか使えず確実に1ターンは必要になるなど、完全にフォローされているとは言えない。当然の如く、呪文の方が消費MPが多い。 また、攻撃呪文・回復呪文共に、攻撃魔力・回復魔力を結構上げないと、威力や効果が上昇しないという特徴もある。 特に風属性の呪文・バギ系は使える職業が攻撃魔力の低い旅芸人とスーパースターで、ダメージの幅の広さも相変わらずなためにかなり不遇となっている。また、土属性と光属性には攻撃呪文すら存在しない。 特技はどの職業になっても使えるのに、呪文は使える職業に制限があるのも大きな逆風である。職業ごとの個性だとしても使いにくい。 呪文以上に強すぎる特技も相変わらず存在している。特に、後述するスーパースターの全体攻撃特技『バックダンサー呼び』はコストパフォーマンスの面では魔法使いの呪文を大きく上回っている。前作で指摘された多重攻撃の特技の強さも相変わらず。 育成を突き詰めると最終的にはやはり特技優遇なのは変わらない。 特に今作はやりこみ型RPGであるため、クリア後の世界をじっくり冒険したいならば、どのプレイヤーもある程度は育成を突き詰める必要があり、結局は特技優勢になってしまう。 呪文には防御を無視できるメリットもあるが…元々特技よりも与えられるダメージが少ない為、結果的に物理でも呪文でも与えられるダメージ量に大きな差はないという結果になってしまう(流石に上位の呪文であれば、差がつくが)。そもそも防御力の高い敵自体があまり多くない。 職業間の強さの格差がだいぶ改善された 過去作では強い職業と弱い職業の差が大きかったが、 今作ではどの職業にも明確な強みと弱みが設定されている為、 極端に強い職業も、極端に弱い職業もない。 流石に下級職と上級職との間に差はあるが、魔法使いや僧侶は宝の地図でも活躍ができるほどの性能を誇る また、各職業にはそれでしか習得できない独自のスキルがあるが、それも優秀なものが多い(下級職のスキルであっても、有用なものが多い) 攻略の自由度は高い方。 『III』と同じく仲間は自由で、1人旅から縛りプレイまで快適にできる。キャラメイクの存在によってキャラへの愛着もさらに深められる。 船を手に入れてからは、いくつかのストーリーを好きな順にクリアできる。冒険の道筋が不自然に固定されておらず、自由かつ快適な冒険を送れる。マルチプレイも交えればさらに自由な冒険に 宝の地図で生成されるダンジョンは入る事さえできればゲーム本編の進行度と関係なく挑戦できる。もちろん攻略できるかは別(*1)。 すぎやまこういち氏が担当したBGMは相変わらず好評。特に東京都交響楽団による「序曲IX」は大好評。(*2) また、一部のシーンやダンジョンで過去作品のBGMが流れるようになっている。ファンには嬉しいサービス。 一部のイベントシーンに導入されたアニメーションムービーは、DSとは思えないほどクオリティが高いと評価されている。 錬金釜でのアイテム合成が手軽にできるようになった。 『VIII』の錬金釜システムで存在した「錬金完了までの必要歩数(*3)」が撤廃されたため、錬金アイテムによる資金稼ぎなどが容易になった。 Wi-Fiを繋ぐと歴代DQキャラクターの脇役達がリッカの宿屋に遊びに来るというファンサービスがある。 フローラの性格が原作と異なる(不評だったいたスト準拠)という問題点もあるものの、基本的に好評である。 無駄な戦闘を回避しやすいシンボルエンカウント制は、マルチプレイとの相性が良い。 賛否両論点 ゲームバランス面 少し驚くほど平易化した難易度 従来に比べてザコ敵の出現数が少なく、強力な全体攻撃もかなり緩めに抑えられている。加えてパラメータアップ系スキルや、「テンションシステム」「たまに発動する必殺技」などプレイヤー側に強力な要素も多く、レベルアップに必要な経験値も少ない。一回も全滅しないでクリアしたプレイヤーも数多くいたと思われ、シリーズ中でも難易度が低い部類に入る。 それに加えて、クエストで得られる報酬や錬金での稼ぎなどで金策に困ることが少ないのが難易度が低いと言われる要因。転職を利用して手っ取り早く強化する手段もある(*4)。 レベル上げの観点でもかなり平易化がみられ、道なりのエンカウントを避けずにこなしていればラストまでにレベルは40前後に達し、労せずクリア可能となる。なのに手頃なクエストを少しこなしていればレベルの上げ過ぎになり易い。この点は道中のエンカウントのみを前提にバランスがとられているFFシリーズに近い。 ただし、今回はシンボルエンカウント方式であり、従って低レベルのままで要所要所のボスに挑むことも可能である。 ボスもあまり強くなく、プレイの壁になるような強さを持った相手はほとんどいない。 本作のラスボスは5つのパターンテーブルがあり、それが戦闘中ランダムで入れ替わるのだが、そもそも厄介な行動の割合が少なく、ターンを無駄にするような行動も目立つ。攻撃力も低めに設定されていることは否めない。 「初心者に難しすぎず甘すぎず」をモットーに、取っつき易いバランスをウリにしてきたDQであることを考慮しても異例とも言える簡単さであり、これがmk2を始めとするレビューサイトでも槍玉の一つになった。 逆説的に言えば、本編において難易度が低く抑えられ携帯のお手軽性を前面に出したことが、より幅広い層に対するシリーズ浸透に貢献し「マニアほど批判するが結果的に売れている」という図式になっている。 発売前に堀井氏のインタビューで「敵の強さに関しては、DQシリーズで今作の9が一番強く感じる設定にしてある」「理由はネット環境の充実により攻略法をすぐに調べられるので、攻略法を知ってても手応えのある強さにしてある」的な発言をしており、『DQII』並の難易度の再来を期待していただけに余計肩透かしを感じたプレイヤーも多かったものと思われる。蓋を開けて見ればボスやラスボスも含めて歴代でも最弱クラスであり、正反対の結果であった。 逆に、後述されているようにクリア後に挑むと思われる練金や魔王のレベルアップなどの難易度は天井知らずとも言えるほど高く、オンラインゲームに取り掛かるような手間暇が必要。おそらく堀井氏の発言はこちらのほうを指していると思われる。 また、難易度の低下は着せ替えシステムや攻略順の自由度とも相性が良く、よりプレイの自由度が高くなっているとも言える。 魔王の地図での魔王戦の難度 LV99の魔王の強さたるや、もはや理不尽の域に達している。1ターン完全3回行動や強烈な全体攻撃など序の口、攻撃・守備力を筆頭にシリーズ初の4ケタに達する魔王も少なくなく、唯でさえ規格外な攻撃力をバイキルトで倍加させたり、唯でさえ超強力な特技をテンションを高めて放ってくる魔王までいる。痛恨の一撃で999(即死)のダメージも頻繁にたたき出してくる為、たとえスキルを全て習得し、出来うる限りの最強装備で固めたレベルカンストのパーティですら瞬く間に全滅する事も日常茶飯事。倒すにはプレイヤーの腕以上に運も絡んでくる。 パーティのレベルがカンストしてからも互角以上に戦える敵がいることを喜ぶ声もある反面、そこまでの育成作業が面倒だという声も。 製作スタッフ曰く魔王は自分たちが勝てなくても構わないぐらいの強さに調整したらしく、長くプレイしてもらうための工夫として捉えることもできる。 呪文を活用させる為か、一部のアイテムが過去作品と比べて大幅に弱体化したり特殊効果が削除されたりしている。 特に、戦闘中に道具として使うと特殊な効果のある装備品の弱体化が著しい。 装備品は「現在装備している物」しか道具として使えず、防具は戦闘中の装備変更が出来ない仕様に変更された。 ダメージを与える効果のある装備品は、終盤~クリア後に手に入るようなものでも全体に30前後のダメージしか与えられない。しかも、それらの武器の説明文には「戦闘中使うと強い炎を放つ」などと書かれている為違和感もある。 攻撃がミスか会心のどちらかのみになる武器だった『魔神の金槌』は、攻撃力が上がった代わりに「命中すると必ず会心になる」という効果が削除され、ただミスが多いだけの武器になってしまった。 前作でHPを100以上回復出来たアイテム(『月のめぐみ』『万能ぐすり』など)の回復量が一律90にまで弱体化してしまった。回復量が3桁のアイテムもあるが、全てWi-Fi限定品。 『命の石』の「1回だけ即死を防ぐ」という効果が削除され、錬金専用のアイテムになってしまった。即死耐性を上げられる防具が存在するため、そちらの価値を上げるためと思われる。代用品となるスキルも存在するが、使い勝手は悪い。 シリーズ恒例の全体回復アイテム『賢者の石』は効果量が使用者の回復魔力に比例するようになった。回復魔力の高いキャラが使った場合の回復量も過去作よりやや低く、回復魔力の低いキャラに使わせると30~40しか回復しなくなってしまう。もっとも、錬金で何個でも入手できるようになっているためバランス的にな問題と思われる。 持てるアイテムの数自体も過去作に比べて少なくなっている。 一応、過去作と比べて利用価値が上がったアイテムも存在する(蘇生系呪文の弱体化に伴って相対的に利用価値が高まった『世界樹の葉』など)。 その他の点 クエストに面倒なものやおつかい系が多い。 基本的に指定のアイテムを採集や練金をして調達したり、モンスター討伐を特殊な方法を加えて行うと言った作業。やらなくていいものも多いが、上級職に転職したりするのもクエストを行う必要がある。 言ってしまえばただの作業。面倒に思えてくるのもあるので不満に思うユーザーもいれば、反対にクエストにはまったというユーザーも多く、人により評価が大きく分かれるところである。 モンスター討伐系のクエストは普段は使わない呪文や特技を駆使するものもあり、パズル的な要素もある。 しかしこれにより、振りたくもないスキルにスキルポイントを費やさざるを得ない事もある。クリア後はともかく、クリア前の上級職用クエストでは気になる。 また、「スーパーハイテンションになった状態でスライムをドラゴン系に効く『ドラゴン斬り』で倒せ」「『魔結界』を使ってから、すぐに逃げてしまうメタルスライムを倒せ」など、条件が面倒でクエストとしても必然性がないものもある。 特に上級職になるためのクエストはこの2つのようにやけに難しいものが多く、攻略法が分かっても時間がかかる・解きにくいものもあったりする。クリアを目指すと嫌でもプレイが止まってしまう事態に。 ほか、「特定のモンスターを通常攻撃による会心の一撃で倒せ」「特定のモンスターからアイテムを盗め」などの、成否が完全に運任せのものもあり、運が悪いと延々と特定のモンスターを倒し続けるという作業ゲーになることもある。 追加クエストの中には「Wi-Fiショッピング」限定アイテムやすれちがい通信の報酬限定アイテムを要求するものも。当然今ではクリアできない。 主人公である天使の職業が序盤から中盤まで旅芸人確定であり、転職できるまでに期間がある。 一応、旅芸人自体の性能は悪くないし、すぐに仲間を作成・加入できるようになるため戦力面で不足を感じることは少ない。 本作は自由なキャラ作成ができる『III』同様、仲間キャラクターも喋らない。 それ自体は、キャラクターを固定せずプレイヤーそれぞれの自由な想像に任せてきた過去作品と変わらない仕様と言える。しかし、「主人公は天使界の天使」という設定上、天使界絡みのイベントには普通の人間である仲間キャラクターは参加できず、シナリオ上もグラフィック上も存在が完全に消えてしまう。イベントが終わるとどこからともなく戻ってくるなど、演出面での仲間の描き方はかなりおざなり。 このように公式で「空気」さながらの扱いを受けている仲間たちだが、主人公1人で来ることを求められるイベントがあるなど、きちんと存在していることは明確にされている。こういった箇所に違和感を覚える人も多い。 1人で来ることを求められるイベントの前後に、いちいちルイーダの酒場まで戻って入れ替えしてくる手間が要求されるいうのもネック。天使界がらみのイベントや移動の際は都合よく勝手にどこかへ消え、終わったとたんどこからともなく戻ってきているというのに。 キャラクリエイトのパーツの偏り 種類の割には顔や髪型にネタっぽいものが多い(ひいてはキャラ作成の幅が狭く感じられてしまう)点が批判的に見られがちであった。 問題点 仕様面 冒険の書(いわゆるセーブデータ)が1つしか作成できない。 やり直す際はデータを消すか新しくソフトを買うかとなる。故に家族間でのソフトの使い回しや友人間での借り貸しができない。 ファミ通のユーザーアンケートの不満点第1位は「セーブデータの数」。女優の淡路恵子氏がラジオ番組『爆笑問題の日曜サンデー』にゲスト出演した際に、本作がセーブ1本な事を不満点として述べ、結局もう1本買ったというエピソードが存在している。 しかし、本作の通信を前面に押し出した内容は、複数人で回して遊んだり、複数のセーブデータを使い分けたりする遊び方と非常に相性が悪いため、複数あればそれはそれで面倒な面も増えると思われる。 「ポケットモンスター」シリーズや、それのフォロワーである「ドラゴンクエストモンスターズ」なども同様にセーブデータ1つであり、本作は従来のナンバリング作品よりこの2シリーズに作りが近い。 ただ、ゲーム性以外の観点から言えば、バックアップ目的でデータをコピーできないということでもあり、メディアの種類に関わらずデータの消失や破損の危険は常に付きまとう以上、やはり困りどころではある。その対策として、ゲーム起動時に破損データが存在した場合、データ復旧を試みてくれるようになっているが、必ず成功するとは限らない。 攻撃呪文から炎のギラ系と電撃のデイン系がなくなった。 ギラ系は「属性システムが採用された為、炎系の立ち位置がメラ系と被る」「そもそも単体火力重視のメラ系と全体攻撃のイオ系の間に挟まれて中途半端な感が否めず、あまり使われていなかった」。デイン系に関しては「勇者専用呪文である一方、本作の主人公はあくまで天使であって勇者ではない(=勇者という職業がないため)」という理由だと思われる。 しかしギラ系削除、イオ系が従来の炎属性から電撃属性に変更された煽りを受け、炎属性の集団攻撃が前述のアイテム効果以外にほぼなくなってしまったので、批判が根強い。 シリーズ皆勤であったギラ系、『III』以降の勇者の象徴であり最強呪文として扱われてきたデイン系の呪文の削除を残念に思う旧来のシリーズファンは多い。 カジノの廃止。 カジノはシリーズ伝統の好評な寄り道(やり込み)要素であるため、旧来のシリーズファンを中心に落胆を示す人が特に多かった。他のやりこみ要素が豊富なため不必要という意見もあるが…。 また、本作はこういった要素に厳しい海外でも販売されたためにこうなったとも言える。 ちなみに、内部データの中には本来消されるはずのカジノ関係の台詞やBGM指定などが残っている。 スキル間のバランス調整が十分でなく、前作に引き続いて使えるものと使えないものの格差が激しい。 特に短剣スキルの冷遇が著しい。前作でも地雷と呼ばれていたものだが、そこからさらに弱体化している。 「状態異常中の敵に大ダメージ」といった効果の特技を持つのだが、今作ではほとんどのボスキャラに状態異常に対する耐性があり、全く活用できない。単体攻撃技しかないのも前作と変わっておらず、転職がしやすいために前作にあった「長剣も一部装備できるようになる」という数少ない利点まで削除されてしまっている。 他にもサポート重視で攻撃力が低めな扇スキル、MP消費の荒さと装備可能職業が噛み合ってないハンマースキルは本編プレイ中では地雷気味。クリア後の冒険では使える面がある装備なのだが。 逆に、強いのは本編では装備も多く性能が安定しており、クリア後には武器とスキルの組み合わせで最高クラスの火力を出せる剣スキル。使いやすい特技が揃ったオノスキルとヤリスキルも優遇気味。 剣は意図的に強く調整された気配があり、これさえ除けば総合的にはやや均等に近くなる。それでも短剣が露骨に弱い、ヤリとオノとが安定して使い勝手が良いといった差は残るが。 各職業の証の性能差も激しい。 証は「特殊効果がない代わりにステータスが大幅に上がるもの」と「ステータス上昇は少ないが特殊効果が付くもの」の2タイプあるのだが、前者の中では素早さが120上がる武闘家の証、器用さが100上がるレンジャーの証、最大MPが60上がる賢者の証など有用性の高いものが多い一方、守備力が20上がるだけのパラディンの証のように、Wi-Fiショッピングでの購入を除くとデータ毎に1つしか手に入らない点や「育ち切った職業のレベルを1に戻す」というリスクの割に合わないようなガッカリ性能の証も存在する。 後者の特殊効果に関してはスーパースターの証が群を抜いて弱い。「おしゃれさ(*5)が上がる」という効果があるのだが、戦闘での実用性が皆無な上に効果を実感しにくい。同じネタ系の特殊効果を持つ証でも、異性専用の装備品(一部除く)が装備出来るようになる旅芸人の証の方が数倍楽しめる。 レベルの高いキャラクター程経験値をたくさん貰える(正確には経験値の配分が多くなる)という仕様。 等配分ではないシステムとしては珍しい部類に入る。このため、従来作と比べて成長の早いキャラクターと遅いキャラクターの差が付きやすい。また新しい職業に転職したばかりのキャラクターはレベルを上げるのに多少手間がかかる。 パーティの並べ替えが「ルイーダの酒場に一旦預けてもう一度呼び出す」という方法でしか出来ない。 主人公は先頭で固定されており、列の後ろに持っていくことは出来ない。 今作ではキャラごとに前列・後列を指定するシステムであり、使用者を敵に狙われにくく(狙われやすく)する特技もあるので致命的な問題ではないのだが、前にいるキャラ程受けるダメージが増える特技を使ってくる敵もいる。 メニューや戦歴を開いている最中も敵シンボルが移動する。 この為、回復している時に敵に近付かれたり、戦歴を閉じた瞬間いきなり戦闘になったりすることがある。 但し、メニューを開いている間は敵に見つからない仕様になっている為、コツを掴めばやり過ごすことは一応可能。 PS2版『V』同様、トラマナ(*6)は1度戦闘に入ると効果が消えてしまう。この為戦闘が終わる度に掛け直す必要があり、その間も上記のように敵に近づかれる危険がある。 錬金システムの問題点 最強装備の錬金にはいずれも運要素が絡む。最強錬金時にはセーブが行われるためリセットで何度も試す事もできない。 しかも、作成には入手の難しいレアアイテムのドロップと50000Gもする素材アイテムが必須になる。このためにアイテムコンプリートを諦めた人も多い。 最強装備の錬金は「錬金大成功」と呼ばれ、最強装備が手に入らずとも「とはいえ それが ふつうなのです」と言われるように、制作側としては「あくまで最強装備は大成功、運良く手に入れられれば良い」程度のつもりだったと思われる。だが、やりこみ要素がメインとも言える本作では、どうしても気になるところ。 さらに、アイテムコンプを目指す場合、大成功だけではなく通常成功もしておかないといけない。 研究が進んだ現在、レアアイテムのドロップや最強装備錬金を確実に成功させる裏技(通称ホイミテーブル)が発見されている。 呪文や特技の同時表示数が4つと少ない。 特に特技は最大で30ページ以上にもなるため何度もボタンを押す必要がある。 装備していない武器の特技も表示されるため、そこを非表示にすれば良かったのではとの意見も。 『VIII』と同様に戦闘も3Dだが、テンポの悪さは相変わらず。キャラの攻撃前にカメラワークの移動とキャラの移動が頻繁に行われるのも変わらず。 過去作キャラのコスプレ装備の中に、一式揃わないもの(『III』の女戦士と女賢者、『IV』の男勇者と女勇者)がある。 III戦士は鎧が男性版のみ、III賢者は腕装備とブーツが男性版のみ、IV勇者は頭装備が男性版であり、また元デザインと比べてバンドが2本足りない。 ゲームへ及ぼす影響としては小さな問題だが、本作におけるコスプレ装備の充実度からすると残念な点と言える。 クリア称号システム。 メインシナリオのラスボスを打倒した瞬間に決定し、クリア後のシナリオ内で授与されるクリア称号。得られるクリア称号は1回クリア時に1つで、かなり多彩な称号が存在する。 短時間クリアを称える称号もあれば、実質的に遅延プレイ級ののんびりした設定の称号もあるのだが、「クリア後」の比重が決して小さくない本作においては周回プレイの意義も乏しく、セーブデータが1つきりという仕様面も相まって、軽重を計りかねる要素になってしまっている。まして、短時間称号狙いでは、労力と時間を費やすフリークエストをクリア後に回すだけという側面も否めず、その存在意義自体に疑問符が付けられやすい。 『DQモンスターバトルロードII(DQMBII)』の連動 Wi-Fiクエストで、その当時連動でしか入手できない地図の課題を2回出題。『DQMBII』はアーケードゲームなので設置店舗が限られており、これがない地域ではすれちがいでその地図を手に入れられない限り参加不可能。 現在は稼働終了しているため連動による地図の入手は不可能だが、配信クエストでそれらの地図を手に入れる事が可能となっている。 ゲーム本編の面 主人公の相方的立場の妖精・サンディ。 おそらく本作で最も批判の集中した点であろう点。 容姿・性格・言動共に典型的なガングロコギャルという中世ファンタジー的なDQの世界観から浮いたキャラクターは物議をかもした。クリア後の彼女に纏わる一連の追加クエストの中でも「ネイルアーティスト」「日焼けサロン」という中世ファンタジーの世界観にそぐわない単語が普通に登場する。世界観から浮いた現代的要素といえば、既に『III』の時点で「カジノ」や「バニーガール」といった要素が登場しており、後続のシリーズにいてアイテムなどにも現代的な要素が取り入れられるのはもはやドラクエ恒例のことではあるので、その点を踏まえれば、サンディのキャラクター造詣もそうした要素の延長線上とも考えられる。しかしながら「ガングロギャル」という現代日本の世俗的要素をストレートに取り入れたキャラクター性ゆえに、発売前の段階から批判の声が大きかった。さらにいうなら、本作の約1年前に発売されたDS版DQ5の追加キャラであるデボラも 「キャバクラ嬢」 と揶揄されるように現代日本の世俗的要素をストレートに取り入れたキャラだった(*7)ところに、立て続けにコギャル的なキャラを登場させた為に「またこの手のキャラかよ…」とDQファンを辟易させたのも向かい風だっただろう。 外見のみならず言動や性格面でも癖が強く、場の空気を読まないような発言が問題視され、特に序盤のイベントでの人の死を蔑視したような発言が物議を醸した。一応、直後の戦歴のコメントから、彼女は「人の生死」という概念を知らなかったことが分かるのだが、見られる時期が短いために見落としてしまうプレイヤーも多く、彼女に対する悪印象を助長してしまった。 一方で、終盤ある人物が亡くなった時には(言葉はともかくとして)主人公を励まそうとし、上記の一連の追加クエストの最中にも病気で死にかけている少女を心配して大泣きする場面があるなど、性格や言動面では確かに問題はあるものの、内面まで最悪と言うわけではない。 上記の様な旅の中での心情の変化を思わせる描写もなくはないのだが、第一印象を払拭するには至らなかったようである。 ただ、評価自体は批判一辺倒というわけではなく、「キャラクリエイトのため一切仲間キャラが喋らず、暗い展開のシナリオが続く中で彼女の明るさが救いを与えてくれる」と評価するプレイヤーの声もある。なんだかんだで愛着がわいたなどの意見も多く、現在では一時期ほどのバッシングは受けていない。堀井雄二自身のコメントによれば「新しいユーザーのために今風の言葉でしゃべる明るいキャラクターを作りたかった」というのが理由だったということで、上述の肯定的な意見の存在も考慮すればその意図はそれなりに受け入れられているとも言える。とはいえ、主人公の相方役にしてはあまりにも人を選びすぎるキャラクターであるのも確か。 ちなみに、コギャル系キャラは彼女が初というわけではなく、前例は既にあったりする。 『VII』に登場したサブキャラクター「風の精霊」がそれで、見た目こそサンディのようなストレートなギャル風ではないものの、言動や性格がまんまコギャルである。また、もっと遡ればFC版『III』に登場した「ギャルになりたいじいさん」というネタNPCキャラがリメイク版で「コギャルになりたいじいさん」に進化して『チョベリガンブロンだし~』などとギャル語をのたまったりしている。ただしそれらはあくまでもサブキャラクターやNPCどまりであり、一方のサンディはれっきとしたメインキャラである為、プレイヤーキャラとしてはどうしても鼻についてしまうのは致し方ないだろう。 ストーリーに関して 今作はストーリー部分よりも、システム面やクリア後のやりこみ要素のほうに重点が置かれており、ストーリー部分は大味気味で短めである。 ストーリーを重視する傾向にある天空シリーズからのDQファンからは、「ストーリーが薄い」といった不満が上がることも。 今作のストーリーは『VII』の様に散らばっているものの、ストーリー間のつながりは皆無。また、個々のストーリーも話の出来はいいが非常に短く、ビタリ山のストーリーに至っては一番奥にいるボスを倒すだけでおしまい。 また、歴代の作品とは大きく違う点として悪の討伐が旅の目的ではないというのも挙げられる。 歴代の作品では魔王などの大ボスを倒すことが旅の目的に位置付けられていたが、今作では主人公の立ち位置やストーリー背景からもわかるように悪の討伐以外の事柄が旅の主目的になっている。 また悪の存在が明かされるのが終盤でラスボスの素性が明らかになるのもかなり遅い。歴代の作品と比べてかなり異色と言える。この点は「本作の主人公が勇者では(そもそも人間では)ない」という特殊な立ち位置も関わっている。 ダンジョンに仕掛けがなく、道も単純。 ドラクエと言えば簡単から難しいのまでダンジョンの幅が広いが、本作のダンジョンは上記の通りであり、非常に簡単である。 本作では上画面に常時マップが表示されている。宝の地図のダンジョンの事を考えれば一概に悪いとは言えないが、道の単純さをより感じてしまう。 「ふういんのほこら」というダンジョンでは大掛かりな仕掛けを作ろうとした痕跡が見られるものの、入り口と同じフロアにあるスイッチを2つ押すだけという単純どころでない仕掛けになっており、ないよりマシとも言い難い。 発売数ヶ月前に「はてな匿名ダイアリー」において関係者の知人から「ダンジョンの仕掛けが全て作動しないようになっている」ということがリークされるというスキャンダルがあった。 プレイヤーキャラと重要キャラは3Dで表示されるが、一般町人などのキャラは2Dドット絵で描かれている。 これで影響を受けたのはグビアナ城のイベント。3Dキャラが大きく映る場面で2Dドット絵キャラも拡大表示されるため、違和感に映りやすい。 すれちがい通信の問題点 すれちがい通信にはゲームの作りとかみ合った様々なメリットがあり、この点は非常に好評。 一方、「すれちがい通信を前提にした作り」そのものを問題視する声も多い。 + 仕様の詳細 ユーザーモラルの欠如による問題。 チートプレイヤーと通信プレイにより未配信クエストが解禁される、チートプレイヤーとの宝の地図交換により改造地図が感染するといった被害が出ている。改造地図の使用は追加クエストの全開放やセーブデータの破壊といった被害にもつながりうる。 チートプレイヤーのユーザーモラルの欠如が上記の問題の主要原因ではあるが…。 公式側は警告を行っているが、警告の存在に気付かないユーザーや、低年齢層を中心に警告の内容自体が理解できないユーザーも多い。 2010年5月9日に東京都の「すぎやまこういちがやってきた!」コンサートのようなシリーズファンの集まるイベントや、2010年の夏休みに期間限定のオフィシャル・バー「LUIDA S BAR」でも改造地図を配布している報告もあり、実質歯止めがきかない状態である。 すれちがい通信時のコメント欄でストーリーのネタバレ、放送禁止用語、「改造地図ですどうぞ」と書いてくることが稀にある。 人口の問題。発売してから数年経過した現在、「今となってはすれちがい通信の相手を見つけるのが難しい」という問題も出てきた。 時間が経つにつれ、他のすれちがい通信対応ソフトの登場で移行したユーザーが増え始めたか、すれちがい通信自体のブームが過ぎ去ったのか、すれちがい通信の機会が多い都心ですらその人数は全盛期とは程遠く、地方ではさらに絶望的な状況。すれちがい通信をすることが困難な状況にあり、廉価版や中古で今から始めるというプレイヤーがすれちがい通信による恩恵を得るのは難しい状況にある。前述のとおり本作はすれちがい通信の使用を前提として構成されているため、こうした状況下では製作側の本来の意図通りにプレイすることは難しく、「ずっと遊べる」をコンセプトの1つとして掲げていた作品が時間の経過によりまともに遊ぶことが困難になる、という皮肉な結果になってしまった。 ゲームラボが検証企画を行ったが、ゲーマーの多い秋葉原ですら2、3人程度としかすれ違えなかったという結果も出ている。 オンラインを除いた次回作「XI」の3DS版ではすれちがい通信こそ存在するものの、その役割はおまけ程度のものとなっており限定要素もない。 2011年10月8日から12月4日まで六本木ヒルズ森タワー52階で開催していた「ドラゴンクエスト展」会場は流石にすれちがいを行う人が多く、狙い目であった。 なお、本作のすれちがい通信が社会現象となったためか、DSの後継機である3DSではすれちがい機能がより強化され、ドラクエ以外の多くのゲームにもすれちがい通信を用いた要素が登場するようになった。 それらのゲームにおいても本作と同様の問題が発生しており、本作固有の問題ではない。 Wi-Fiショッピングシステムの問題点 2014年にDSのWi-Fi接続サービスが終了しているため、以下の事柄はすべて過去の事例についての記載である。 + 仕様の詳細 システム開始当時の問題点 販売アイテム面 限定アイテムが多い上に、運が悪いと素材しか入荷できなかった。 後期には限定アイテムのみの販売もしているが、金稼ぎの地図がない場合はかなりきつい。 アイテムコンプリートまで時間がかかる。自宅や近場にWi-Fi環境のない人や、廉価版で遅く始めた人には過酷。 限定アイテムは万単位のGを要求する(最大10万G)高額なものが多く、金稼ぎ用の宝の地図を持っていない人は辛い。 値段設定がおかしい品も多い。通常の装備品がゲーム内の店の最高で3倍の値で売られたことも(スパンコールドレス 元値2500G→7750G、おしゃれなタキシード 元値2300G→7250G)。 限定アイテムの配布の波が大きかった。 2011年に配信された各職業の証は2回、主人公専用初期装備は1回、後述のリッカの宿屋拡大システムで貰えるレアアイテムの中には関連した配信が終了した2010年7月半ば以降最大3ヶ月後に配信された。特に前述の証アイテムの中には、レアアイテム入手に役に立つものがあるので複数は欲しかった。 その反面、DQシリーズ記念やリアル月イベントフェアでは特別な頭装備やハロウィン装備、DS版発売日とオリジナル版発売日記念を合わせ持つ『V』と『VI』、七夕にかけての『VII』に関連したアイテムが圧倒的に多い。 買える個数についての不具合が存在した。 毎年12月31日に、買える数が制限されていながらも無制限に配信購入できるミスが初版、アルティメットヒッツ共通して発生した。 アイテムを買う個数を選ぶ時に特定の操作をすると指定した個数の2~4倍の個数を買えてしまうバグも存在する。 もっとも、どちらもプレイヤーが有利なのでお得に越したことはないのだが…… ネット接続経由のサービス上の問題点 ゲームそのものの問題ではないが、東日本大震災で被害を受けた東北、震災に伴う電力不足のため計画停電が実施された関東において、DSステーションが管理する店側の都合で不通又は切断された。 計画停電地域などでは「マックでDS」自体が撤去された他、やむを得ず店側から3回(*8)も切断されたところもあるなど、接続したくてもできない状況が発生していた。 2011年7月22日更新分をもってWi-Fiショッピングの更新が終了した。 ただしサービスそのものはその後も継続され今までに販売されたアイテムをランダムで販売するようになっており、時間と運が絡むものの、根気よくWi-Fi接続を続けていればいつかは目当てのアイテムを購入できるようになっていた。 しかし、2014年5月20日をもって、DSのWi-Fiサービスが終了したため、Wi-Fiショッピング限定アイテムがないとクリアできないクエストの存在により、コンプリートが困難になってしまった。 総評 DQファンが大事にしてきた、見た目には分からない「ドラクエらしさ(*9)」がかなり失われたこと、延期に次ぐ延期、当初売りとしてきたインターネットを使ったマルチプレイが行えないことなど、ことごとく前評判を裏切ったことにより旧来のプレイヤーから低評価を受けることが多い。 しかし、そもそも本作は過去のシリーズとは作りが大きく違う。 序盤からクリアまでにかけての難易度が旧作と比べて大きく低下しているのに対し、クリア後からはそれまでのプレイの積み重ねが物を言う強大な難易度に変化する。 また「すれちがい通信」は、メッセージや地図ダンジョンの交換…同じゲームを遊ぶ者同士の交流を通じて、ゲームの幅を広げてくれる。今作はクリア後を念頭に置いたバランス設計がなされており、特に「交流」をメインにしたゲーム設計がなされている。 これらは、通り一遍のプレイでエンディングを迎えるだけでは感じ取ることのできない、しかし本作の持つ確かな魅力である。後にDQ10でオンラインとなった事で「交流」の要素を前面に押し出した。 国民的有名タイトルに、当時勢力を劇的に伸ばしつつあった「ソーシャルゲーム」の要素を搭載した本作は、各種メディアですれちがい通信の流行が取り上げられるなど社会現象と化し、秋葉原などに設置された通信スポットも連日大盛況した。また女性や子どもなどの新規層の開拓にも成功している。 伸びに伸びた売上は09年10月末に実売本数400万本を突破し、ロングセラーソフトとなった(11年1月現在の実売本数は約430万本超、全世界では500万本達成)。これは任天堂以外のメーカーとしては初の快挙である。販売本数としては劇的に成功した作品であると言えよう。 ゲーム性への理解が深まるまでの間、本作の評価は不安定な様相を見せていた。それは、保守的なイメージのあるシリーズとしては、見た目以外の部分にかなりドラスティックな変化が施されていたが故だろう。 そもそも、本作ではアクションRPG的要素を取り入れると発表されながら、長らくシリーズに親しみ続けてきたユーザーの猛反発で元のコマンド式に戻されたという経緯がある。(*10)その時点で、正統派続編を求める古参ファンと、新しいゲームを目指すスタッフや新規ファンとの間で目指す場所が大きく分かれていたと言える。(*11) そういった事情から、評価は人によって大きく分かれるゲームであるといえよう。本記事では「スルメゲー判定」としているが、本作はクリア後の冒険に重きを置いている設計になっているので、それを受け入れられるかどうかによって「良作」と取る人間も「過去シリーズから劣化した」と取る人間も多い。そのことからも分かるように、本作の本質的な評価を断じる事は今も尚、難しいのが実情である。 余談 当初はオンラインマルチプレイに対応したアクションRPGとして、2007年内に発売するはずであった。しかしアクションからコマンド型への仕様変更、オンラインマルチプレイからワイヤレス通信への仕様変更などにより、発売は2009年夏にまで延びた。 ラスボスの公式ネタバレが発売後半年と、シリーズ中では異例の早さ(*12)で物議を醸した。 ちなみにこれは、2010年7月9日に発売の『ドラゴンクエストIX星空の守り人公式ガイドブック 秘伝・最終編』ですら公開していない情報である。 廉価版発売による新規ユーザーの増加が歓迎される一方で、8ヶ月で廉価版が発売されることへの難色を示す声もあがった。 特典はここでしか手に入らないアーケードゲーム『DQMBIIレジェンド』用のカード。『III』の主人公の強力な性能を誇るものである。 廉価版のみ特典がつくことへの難色の声も聞かれた。ただし、DQMBIIレジェンドカードを特典同梱すること自体は『DQモンスターズ ジョーカー2(DQMJ2)』、DS版『DQVI』、Wii版『DQモンスターバトルロードビクトリー(DQMBV)』でも行われている。 しかしそのカードを使えば大魔王まで易々と行けるため、『DQMBII』で超連動しやすいようにという配慮かもしれない。 国内での売上本数は2011年2月末時点で432万本(廉価版含む)、海外版を含めれば約540万本。これは現在のところDQシリーズ史上最多である。 リメイク版を含めれば3(FC版約380万本、SFC版約140万本、GBC版約75万本)が最多。 Yahoo!ゲーム、『DQMBV』コンテンツ内での「一番思い入れのある(ナンバリング限定)主人公は?」の2010年8月から9月に行なわれたアンケートでは、全9作中、『IX』の主人公が3位にランクインしている。 ナンバリングで唯一、一機種でしか発売されていないタイトルである。(*13)作品の性質上リメイク・移植は困難とみられており、イベント等でスタッフから言及されることはあるものの具体的な動きには至っていない。 実は、開発スタートが次回作のXより後に始まっている。その後、ある程度出来てからの仕様変更が重なり、シリーズ1の難産とされている。(*14) Ⅸ発売を前後して、アーケードで稼働していた『DQMB』に手をくわえられている。 『DQMB』のソフトウェア内にて地図等を配布、またそれに使用するWi-Fi装置だがアンテナが本体内部の為に半径2m程度。 タイトー直営店がちょっとしたすれ違いスポットとなったが、これを店舗で盛り上げた所は特に指示も無かったので店長の裁量によりけりであった。(*15) 各種記録 「ファミ通アワード2009」で「ベストヒット大賞」「MVP(堀井雄二)」「ゲーム・オブ・ザ・イヤー」を取った。受賞した読者の要因は、1位、すれちがい通信。2位、やりこみ要素。3位、着せ替え。という結果だった。 「ワイヤレス通信を通じて、1億1757万7073人がすれちがったゲームソフト」として、ギネス世界記録にも認定された 。ギネス認定はシリーズ初の快挙である。 2010年9月16に行なわれた東京ゲームショウ2010の「日本ゲーム大賞」にて「ベストセールス」「優秀賞」を受賞した。 企業とのコラボレーションが多い。企業コラボ関連のWi-FiクエストやWi-Fiショッピング限定アイテム配信を中心とする、ゲーム内外・規模の大小とも様々な企画が実施された。 Wii版『ドラゴンクエスト モンスターバトルロードビクトリー』の初回封入に本作のラスボスのカードが入れられた。 この作品で没となったアクションRPG的要素は、ネットゲームとなった『X』で利用されている。 2011年3月31日発売の『ドラゴンクエストモンスターズジョーカー2 プロフェッショナル』でサンディがモンスターとして登場、なんとラスボス系が属する???系である。 しかし、そこから一方的なデータ引き継ぎができるはずの『テリーのワンダーランド3D』ではモンスターとしての存在とともに本人の名を冠したスキル「サンディ」も消滅しており、どのような手段を使ってもサンディを使えなくなっている。 『いただきストリートWii』で本作に登場する「天使界」がマップとして登場した。BGMは「天の祈り」で、サンディもCPUとして登場している。
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『理解できない』 10KB 愛で 考証 日常模様 飼いゆ 野良ゆ 独自設定 対話=ダイアローグ みたいな? このお話は以下のお話と関連があります。 anko4614 さぽーとするよ! anko4617 しあわせなけっこん ただし、読まなくても問題はありません。 「どぼじでなのぉぉおおおお!!」 「・・・・・・またなのかぜ・・・」 住宅街にある一軒家の庭。 銅バッジのまりさが住む小屋の前の部屋から 絶叫が響いた。 「・・・で、みごとにだまされちゃったわけなのかぜ?」 「うぐ。だって、無修正だって・・・超レアモノだって・・・ぐすん」 部屋の住人のお兄さんの愚痴を 呆れ返りながらも一言一句、ゆっくりの理解できる範囲で 最大限解釈して聞いてあげる。 「再生したら・・・ぐすっ 七○代のバァさんが・・・ 確かにレアだけど!違うでしょぉおお!?むしろ、お顔にモザイクかけるべきでしょぉおおおお!?」 「でも、ぬいちゃったのかぜ?からだには もざいくさんがなくてもよかったのかぜ?」 「うぐぅうぅ!?うわぁぁぁぁああん!!!」 部屋には開花したばかりの栗の花の香りが漂っていた。 銅まりさとお兄さんの関係は少し変わっている。 普段は餌と水を補充するだけで お互いにそれ以上を求めることはほとんどない。 ときたま、お兄さんの愚痴を聞いてあげたり お互いの気が向いた時に一緒に散歩をするくらいだ。 そして、銅まりさもお兄さんもそれでいいと思っている。 銅まりさは元々夜店の景品だった。 的屋のおじさんは今流行りで値段の安い子ゆっくりを仕入れて景品にしていただけで ゆっくりなどには興味もない。 まりさは何度となくお話をしようとしたけれど その度無視されるか睨まれた。 生まれてすぐ親から引き離され 最低限の躾を文字どおり体に仕込まれ 売られた先では誰とも会話することなく ケースの中でじっとしているだけ。 何も聞こえない箱のなかで 真っ暗な場所と 眩しくて、楽しそうな人間さんが一杯いて、でもまりさを一瞥もしない人ばかりの場所。 この二つを何度も何度も往復した。 そのうちまりさは自分を取り囲む世界の全てに興味を無くした。 それを数えきれないくらい繰り返したあと 初めて的屋のおじさん以外がケースを開ける日が来た。 開いたケースを覗きこむ男の子を見ても、まりさは何も感じなかった。 男の子は困ったような、それほど興味も無さそうな感じだったが 「えーっと・・・ゆっくりしていってね!・・・だっけか?」 このケースに入れられてから、初めてまりさに声をかけてくれた。 「ぐす・・・まりさひどい・・・」 「いいかげん がくしゅうしてほしいだけなのぜ。ゆっくりでも こんなになんども だまされないのぜ」 「いいもん、次はぜったい引っかからないから」 「だといいのぜ」 お兄さんはおバカだけれど、割とポジティブだと思う。 下らない事で騙されて大泣きし、七転八倒することはあっても いつまでもくよくよしていたり怒り狂っている姿は見たことがない。 そしてこういうことがあった日は必ず 「まりさ、散歩いこっか」 目的もなく、近所をぶらつくのだ。 男の子が、にこにこしながらじっとこちらを見つめている。 庭に置かれた歪んだ木のおうちで、まりさは視線のやり場に困っていた。 男の子のおうちに連れて行かれてから暫くは玄関で暮らしていた。 でも男の子のお父さんが邪魔だからと庭で飼うように言い 今日は朝から男の子と庭でふたりきり。 「よーし!りっぱなおうちを作ってやるからな!」 男の子はとっても楽しそうに、木のパーツと釘でおうちを作り始めた。 何度も手に金槌をぶつけて、その度痛そうに涙を浮かべながら、それでも真剣に。 まりさは分からない。 男の子と出会ってから、ほとんど会話らしい会話をした覚えがない。 勝手に話しかけられて、時たま相槌を打つだけ。 そんなまりさのために、とっても痛い思いをしてまでおうちを作ってくれている。 話し方をほとんど忘れてしまったまりさは 「どうして?」とだけ聞いた。 男の子はややあって「庭に住むなら、おうちがいるだろ?」とだけ答えた。 その時は、お互いそれで十分だった。 「・・・でさー、言ってやったんだよ。唐揚げには塩だろって」 お兄さんのお話に適当に相槌を打ちながら近所を散歩する。 お散歩の時はいつもそうだ。 まりさは相槌こそ適当だが、話は一言一句漏らさずに聞いている。 まりさが話し方を思い出せたのは、このお散歩のおかげだから。 まりさがお兄さんと対話できるようになったのも、このお散歩のおかげだから。 「にんげんさん!まってね!おねがいだから おはなしをきいてね!」 「ん?」 お兄さんが立ち止まって振り返る。 野良ゆっくりだ。 「れいむはしんぐるまざーなんだよ!おちびちゃんがおびょうきで、くるしそうなんだよ!」 お兄さんが振り返ったことで、話を聞いてもらえると思ったのか 野良れいむが早口でまくし立てる。 頭の上には萎びた小茄子のようなれいむのおちびちゃんが乗っている。 お兄さんは、夫の故まりさとの出会いから語り始めるれいむの話を ふんふんと頷きながら聞いている。 まりさは気が気ではない。 「わかった、じゃあこれでよければあげるよ」 お兄さんがポケットから飴を取り出し 包みを破いて野良れいむに差し出す。 野良れいむはひったくるようにして飴を奪うと すかさずおちびちゃんのお口にねじ込んだ。 「あま・・・あま・・・ぺーりょ・・ぺーりょ・・・」 飴を口に入れるとすぐにおちびちゃんの顔色が良くなる。 容態が安定して落ち着いたのか、野良れいむがようやくお礼の口上を口にする。 「ありがとうだよ!にんげんさん!」 「いやいやどういたしまして。飴玉一個でいいなら楽なもんだしね」 「ゆ・・・!じゃ、じゃあ、れいむたちをかい・・・」 「うん?」 「飼いゆっくりにしてね!」そう言おうとする野良れいむを 銅まりさは睨みつける。 お兄さんの視界に入らぬよう、一歩下がって、殺意を込めて。 「な、なんでもないよ!ありがとう!さようならだよ、にんげんさん!」 どうやら怖気づいたか、多少の分別を持ち合わせていたのかは知らないが 野良れいむの方から引き下がってくれたようだ。 別にまりさは野良れいむが憎いわけでも、自分の地位が脅かされると思ったわけでもない。 人間とゆっくりでは、絶対に相容れることはない。 そう思っているからだ。 「ふーん?ゆっくりって、一々行動を口にしたり、お飾りを付けてないとゆっくりできないんだ。変なの」 男の子が不思議そうにまりさに言葉をかけてくる。 綺麗に光るバッジをおぼうしに付けてもらってから 男の子と一緒でなくても自由にお散歩に行っていいと言われた。 平日の昼間はお父さんとお母さんは"おしごとさん"に、男の子は"がっこうさん"に行っているため まりさは男の子が帰ってくるまで何もすることがなかったが 外出が許可されてからは、男の子と良く行く自然公園へ遊びに行くようになった。 自然公園には同族たちが沢山いる。 男の子はまりさに沢山話しかけてくれるが お話の内容はさっぱり分からない。 でもここならば、お互いにお話のできる存在が沢山いた。 男の子は、自分がいない間にまりさが何をしていたか気になるようで いつもお話を求められた。 まりさはその都度公園での出来事や思ったことを話すが いつも男の子は不思議そうだった。 まるで、まりさが男の子の話を聞いていた時のように。 「野良とか野生のゆっくりって、大変そうだよなー」 お兄さんが残りの飴を口に放り込みながら、先ほどのれいむの話をする。 ごはんも満足に食べられず、病気になればバタバタと死に 人間や動物にも簡単に殺される。 それがとても可哀想だと言うのだ。 そうだろうか、とまりさは思う。 一番野生に近いだろう、自然公園の野良の群れは お腹いっぱい食べられることはなくても 病気でおちびちゃんが死んでしまっても 皆やりくりに頭を悩ませ、悲しみを共有し合い、それでも楽しそうに生きている。 決して自分たちが可哀想などとは言わない。 人間さんだって同じはずだ。 誰もが毎日を幸せに、満足できる生活など送っていないじゃないか。 いや、「飼いゆっくり」は可哀想と言えるかもしれない。 ゆっくりを飼う人間さんたちは飼いゆっくりと一緒にゆっくりすると言う。 もっと割り切った人間さんは、飼いゆっくりが飼い主をゆっくりさせ 見返りにゆっくりをゆっくりさせてあげるんだと言うだろう。 でもどっちも真であり偽だ。 飼い主の望むゆっくりを飼いゆっくりが与え 人間が考えるゆっくりのゆっくりを飼い主が与える。 それがお互いに合致すればよいが、そうでなければギブ・アンド・テイクの関係すら成り立たない。 そうした関係の行き着く先は"その飼いゆっくりの破滅"でしかない。 その場で殺されなくとも、飼いゆっくりの体は草や虫を受け付けない。 徐々に慣らす余裕もなく、突然放り出されれば結局死が待っている。 這いつくばって生にしがみついたとして、自分のプライドも尊厳も全て売り払い 飼いゆっくり時代には決して味わうことのなかった死の恐怖に怯え続ける毎日しかない。 つまるところ、飼いゆっくりは生まれた時から 自分の生死すら人間の自由にされる奴隷契約書に勝手にサインされた状態なのだ。 そんな飼いゆっくりと元飼いゆっくりが可哀想でないとしたら この世に可哀想なゆっくりなど存在しないだろう。 そんな取り留めもないことを考えているうちに おうちに着いてしまった。 お兄さんは気難しそうな顔をしている銅まりさを不思議そうに見ている。 お兄さんはとっても優しいよ でもお兄さんにはまりさの考えていることは分からないだろうし まりさもお兄さんが考えていること、憶測はできても理解はできないんだよ。 お兄さんはお散歩で気が晴れたようで、その日はもう顔を合わせることも無かった。 今日のまりさは機嫌が悪い。 飼いゆっくりと野良ゆっくりの披露宴などという 茶番劇に付き合わされたからだ。 彼女らは披露宴が終わった後 飼い主に結婚の許可を貰いに行くと言っていた。 成功するはずがない。 奴隷が勝手に自分の意志で行動するなど、許されるはずが無い。 人間がお前たちの思いを理解することなんてありはしないんだ。 自分を連れ出したありすが 彼女らの幸せそうな姿を羨ましそうに見ている。 これから死地に送り出そうというのに! 彼女はそんなこと思ってもいないと知りつつ、つい辛くあたってしまう。 自分のそばから逃げるように去るありすを見送ると ふと幹部のちぇんがこちらを浮かない顔で見ているのに気づく。 どうやらこの群れの中で奴だけは結果を予想できているらしい。 なら、そう言ってやれよ! 自分は部外者だ、言っても空気を悪くするだけ。 幹部の重責を担っているなら、群れの構成員を守るという自分の責務を全うしろ! この場で言葉に出すことはできないため 視線に思いを込めて睨みつける。 奴は困ったような顔をして首を振るだけだった。 分かりきった事だった。 新郎新婦だった"もの"にすがりついて泣き叫ぶありす。 狂乱し、自失し、右往左往する群れの連中。 同情したのか、自分を重ね合わせたのか、涙を流す元飼い。 自分と同じく、幸せが踏みにじられた姿を狂喜する元飼い。 地獄絵図だ。 呆然と立っているだけの幹部ちぇんをおさげで張り飛ばす。 こうなった責任はお前にもある、幹部としてやるべきことをやれ。 それだけ言ってありすの元へ駆け寄る。 後ろから幹部ちぇんの指揮を執る声が聞こえた。 ありすを無理やり引き剥がし、おうちまで連れていく。 その間、ずっと幸せそうだった新郎と新婦の話をしていた。 家に着いてからも、帰ると言った時も、その後もずっと。 「おい、まりさ!」 朝、家を出ようとしたところでお兄さんに呼び止められる。 今度はなんだろう? あれから3日目、まだありすはおうちから出てこない。 今は、お兄さんの相手ができる気分じゃない。 できれば早めに切り上げたいが・・・ 「これ、持って行ってやれ」 お兄さんがゆっくり用のお菓子が入った袋を差し出してきた。 持って行って?なんで?まりさ、何も言ってないよ? お兄さんはぽんぽんっと銅まりさのおぼうしを叩くと すぐにおうちに入っていってしまった。 まりさには、人間さんの考えることが、理解できそうにない。 あとがき 作者の考えるゆっくり観はこんな感じです。 "しあわせなけっこん"の2つの手記もどちらも真でどちらも偽です。 お互い自分の望む姿が見えているだけ。 でもとりあえずゆっくりは無残に死んでね!すぐでいいよ! 過去作 anko4604 ミニゆっくりと遊ぼう! anko4606 ミニゆっくりと遊ぼう!2 anko4608 ミニゆっくりと遊ぼう!3 anko4614 さぽーとするよ! anko4615 ミニゆっくりと遊ぼう!4 anko4617 しあわせなけっこん
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対象ソフト ポケットモンスター X・Y ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア ポケットモンスター サン・ムーン ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン ポケモン不思議のダンジョン マグナゲートと∞迷宮 ポケモン超不思議のダンジョン みんなのポケモンスクランブル ポケモンバトルトローゼ ポケモンピクロス 名探偵ピカチュウ ポケットモンスター 赤・緑・青 (VC) ポケットモンスター ピカチュウ (VC) ポケットモンスター 金・銀 (VC) ポケットモンスター クリスタルバージョン (VC) ポケモンカードGB (VC) ポケモンでパネポン (北米、欧州、豪州版のみVC) その他、ニンテンドーDS対応ソフト ※インターネットサービス終了済みにつき、ダウンロードソフトおよびVCは新規購入不可 配信方法 3DS, 3DS LL, 2DS, New 3DS, New 3DS LL, New 2DS LL 偽トロキャプチャー 3DS, 3DS LL, 2DS, New 3DS, New 3DS LL, New 2DS LL + Webカメラ
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みてはいけない ゲームの概要みてはいけない公式サイト ゲームの仕様 関連レビューや紹介記事 おすすめ攻略サイト・攻略wiki 関連リンク 新情報 wiki参加者の感想・レビュー ゲームの概要 タイトル みてはいけない 発売元 ディンプル 開発会社 スタジオシリコ ジャンル ホラーゲーム 発売日 2008年8月7日 メーカー希望価格 4200円(税込) CERO 区分(全年齢・歳以上対象) 備考 間違い探し系「心霊写真モード」とADVの「ノロイの家」 みてはいけない公式サイト ゲームの仕様 DSの向き 横持ち 操作 タッチペン対応・ボタン操作対応/一部タッチペン必須etc セープ可能データ数 個 初期化 可能・不可/データ削除で対応・新規データ上書きで対応etc 主人公の性別 なまえ変更 デフォルト名 職業・立場 キャラデザ ボイス OPEDムービー エンド マルチ・一本道・ゲームオーバーありetc Wi-Fi通信 ワイヤレス通信 すれちがい通信 ダウンロードプレイ DS振動カートリッジ その他 関連レビューや紹介記事 あなたはこの“心霊写真”を除霊できるのか――「みてはいけない」 http //plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0803/24/news083.html おすすめ攻略サイト・攻略wiki 関連リンク 新情報 『みてはいけない』×ファミ通のスペシャルコラボ企画が決定 http //www.famitsu.com/game/news/1214637_1124.html 『みてはいけない』DSで恐怖を体験せよ http //www.famitsu.com/game/coming/1214240_1407.html あなたはこの“心霊写真”を除霊できるのか――「みてはいけない」 http //plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0803/24/news083.html ファミ通フラゲ http //u.pic.to/ovrs5 http //g.pic.to/u8mos wiki参加者の感想・レビュー こちらからどうぞ ※ネタバレ厳禁 名前
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信長の野望2 公式サイト https //www.gamecity.ne.jp/nobunaga/n3ds2/ 機種 ニンテンドー3DS 発売日 2015年8月6日(木) 定価 パッケージ版:5,184円(税込) / DL版 4,628円(税込) ジャンル シミュレーション 発売元 コーエーテクモゲーム 開発元 コーエーテクモゲーム オフラインプレイ人数 1人 多人数プレイ要素 「新武将」と「新家宝」の交換:すれちがい通信 年齢区分 CERO A(全年齢対象) 初回特典 <初回購入特典>・追加シナリオ『関ヶ原合戦』『大坂の陣』ダウンロードコード 限定版 「プレミアムBOX」定価:7,344円(税込)<同梱内容>・ゲームソフト「信長の野望2」・『サウンドトラックCD(全26曲)』・『オリジナルマイクロファイバーポーチ』・『特製武将&家紋シールセット』「三国志2+信長の野望2 ツインパック」定価:9,504円(税込)<同梱内容>・ゲームソフト「信長の野望2」・ゲームソフト「三國志2」・三國志『30周年歴代パッケージポストカード(12枚)』「三國志2+信長の野望2 プレミアムツインパック」※GAMECITY、amazonでのみ販売定価:17,928円(税込)<同梱内容>・ゲームソフト「信長の野望2 プレミアムBOX」・ゲームソフト「三國志2 プレミアムBOX」・『三國志30thアニバーサリー ペーパーウェイト』 備考 プレイ画像 PV
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リアル脱出ゲーム×ニンテンドー3DS 超破壊計画からの脱出 【りあるだっしゅつげーむ にんてんどーすりーでぃーえす ちょうはかいけいかくからのだっしゅつ】 ジャンル リアル脱出ゲーム 対応機種 ニンテンドー3DS(ニンテンドー3DSダウンロードソフト) 発売元 任天堂 開発元 SCRAP任天堂 配信日 2015年9月2日 価格 1話 102円(税込)2~5話 各459円(税込) プレイ人数 1人(オンラインプレイ時最大6人) レーティング CERO A(全年齢対象) 判定 なし ポイント 見知らぬ仲間と協力プレイ 概要 ストーリー 内容 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 概要 リアル脱出ゲームを企画する株式会社SCRAPと任天堂が合同で開発したソフト。 最大の特徴として、あらかじめイベント時間の予約を取った上で、最大6名の参加者と合同でオンラインプレイが可能であることが挙げられており、一度その章をオンラインプレイしたあとは、オフラインで好きな時間帯に一人で遊ぶこともできる。 本作の仕様上、ネタバレは深く禁じられている旨あらかじめ厳重注意もされており、本作の攻略Wikiも検索結果に出てこない徹底ぶりとなっている。 ストーリー 世界中の3DSに、爆弾が仕掛けられた。 何者か3DSの内部に侵入して、 「プログラムボム」と呼ばれる爆弾を仕掛けた。 このままでは、世界中の3DSが爆発してしまう。 プログラムボムは数々の謎によって守られており、 爆発を止めるにはその謎を解くしか術はない。 いったい誰が、なぜ、プログラムボムを仕掛けたのか。 すべての謎を解き明かし、あなたは3DSを爆弾から守れるだろうか? (公式HPより引用) 内容 60分の制限時間から出題された問題を解いていく。ただ出題されるだけではなく、問題そのものを探す必要もある。 出題される問題はクロスワードやひらめきクイズ等、様々な形式で出題される。また、どの話でも必ず『ドクターマリオ』を模したウイルスアタッカーというパズルゲームが登場している。 最初はアクセスコードを解く必要があり、解いた問題から解くための答えを入力する必要がある。アクセスコードは全て解く必要は無く、途中で入力しても正解すれば次へ進める事ができる。 ヒントはレベルに応じてヒントコインが必要となり、レベルが上がる程必要枚数が増える。ヒントコインは時間経過に応じて貯まる。 最終問題のクリア判定は制限時間終了時に1回のみ行われ、「送信した答えが正解ならばクリア、不正解もしくは未送信ならクリア失敗」と言う扱い。 評価点 3DSを活用した様々な出題 プレイヤーは見慣れている3DSのホーム画面でも、あらゆる謎が張り巡らせている。3DSの操作を活用することも多く、ボタンにカメラやジャイロセンサー等、3DSの機能をフル活用する内容となっている。なお3D表示機能に関しては活用しないが、とある出題のヒントとして出番はある。 賛否両論点 かなり高い難易度の問題 本作は基本的に難しい問題が中心となっているため、大人でも苦戦するものとなっている。 脱出ゲームを企画している開発メーカーであるSCRAP自身が告知の際に「 ただし、子供だましの簡単な謎ではありません。名探偵気取りでお越し下さい。 」と必ず載せることからも分かるとおり、高い難易度は意図的なものである。 もっとも、手詰まりになってしまった際にはオンラインで複数名でプレイしていればヒントがもらえる可能性はあるものの、一人であれば解けなければ諦めるしかない。 1つずつ順番にクリアしていく方式であり、途中で行き詰まった際にスキップするといった救済措置も用意されていない。 ただ、難しいのは確かだが、大人でも難解な基礎知識やひらめき力が試される問題が解けたときの達成感はひとしおである。 問題点 協力要素が希薄 本作のオンラインプレイは、同じ時間に同じ回に参加したプレイヤーと「ヒント協力隊」というチームを組むことが出来るというもの。 協力隊の誰かが問題を解くと、他のメンバーに「シェアヒント」が配布されるのだが、協力要素はそれだけである。 更に言ってしまうと、「シェアヒント」についてもそれほど役に立たないものが多いため、結局のところ、ほぼ一人で謎を解かなければならず、せっかくの協力要素もあまり意味がない。 その上、最終問題は途中で正解判定を行わない都合上、シェアヒントのシステムそのものが機能しない。 その他のオンライン要素として、「同じ回に参加しているプレイヤーのクリア人数がわかる」「開始前と終了時に定型文チャットを行うことが出来る」というものがある。無いよりマシだが、本当にその程度である。 ヒントの不親切さ 本作のヒロイン兼ナビゲーターのリアルダがプレイヤーをサポートしてくれるが、「どうすればいい?」を選択しても今の状況以外のヒントは与えてくれない。必要コインに応じて閲覧可能なスペシャルヒントも、コインが貯まるまでの間、自力で解く以外に出来ることがない。そのヒントの質自体もかなりムラがあり、ほぼ正解を言っている物もあれば大して役に立たない物もある。 下準備の手間 本作の仕様上、インターネット環境を始め、音量、周辺の環境、メモ、プレイ時間といった準備が必須となる。ある問題に至っては、スマートフォンのカメラ機能や鏡が無いとクリア困難である。 最終問題の仕様 前述の通り、最終問題の判定は制限時間終了時に行われる。 と言う事はつまり、それまでに最終問題を解いてしまったら、 それ以降は何もする事がない 。3DSを置いて、制限時間終了まで放置するのみである。 ゲームのボリューム不足 1話以外は459円と言う価格だが、ソロプレイでは到底それに見合ったボリュームとは言い難い。 謎解きと言うゲームの都合上、プレイ出来るのは実質1回のみ。特にオンラインイベントには本当に1回しか参加出来ない。 よってこの価格は「イベント参加感」を楽しむものと言える。が、肝心の協力要素が前述の体たらくなので……。 総評 オンライン上の仲間と協力しながら、同じ時間に同じ謎に挑むと言う、大規模なイベント感をウリにした作品。 ただ、肝心の協力感が薄いのが難点であり、その試みが上手く言っていたとは言い難い。 余談 『すれちがいMii広場』で課金コンテンツの案内をしていたウサギが今作にも登場し、元ネタ同様に追加要素の案内をしてくれる。 オンラインイベントについては3DSのネットワークサービス終了に先駆けて2023年12月31日午後11時を最終回として終了した。 一度もオンラインイベントに参加していないシナリオは最終回終了後もオフラインプレイができない。
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この項目では、モンスターとしてのカンダタについて記述。 キャラクターとしてのカンダタは【カンダタ】を参照。 DQⅢ DQⅤ DQⅦ(3DS版) 少年ヤンガス DQMJ DQMJ2 DQMBⅡL DQⅢ 【シャンパーニの塔】と【バハラタ東の洞窟】で、計2回戦うことになる。 なお、FC版では1戦目を無視できるが、リメイク版では必ず両方倒さないとストーリーが進まない。 何故か1戦目と2戦目では体の色が違う(これはリメイク版でも同じ)。 第1戦では、【カンダタこぶん】3体とともに登場。 FC版では子分3体が1グループで出現するが、リメイク版では子分1体が3グループで出現するので、多少面倒くさくなっている。 第2戦では、子分4体と先に戦った後、連戦での戦闘。FC版のみ毎ターン50の自動回復がある。 共通して攻撃力が高く、【痛恨の一撃】も繰り出すのだが、基本的にはルカニやホイミを使いつつ攻撃すればいいだろう。 呪文はヒャド系が有効。 DQⅤ 【試練の洞窟】のボスとして登場。 子分ではなく【シールドヒッポ】を従えている。 行動は基本的に通常攻撃のみだが、【ベホイミ】で回復もする。 ところが、SFC版では攻撃力が何故かこの後の青年期後半であちこちの町に出現する子分よりも低い。 リメイク版では修正され、子分よりも攻撃力は高くなったが、なんと230というとんでもない数値に。 スクルトによる守備強化は必須だが、痛恨の一撃も繰り出してくるため、これを喰らってしまうとほぼお陀仏である。 ベホマやザオラルを使える仲間や、世界樹の葉がないときつい。 マホトーンでベホイミは封じられるが、痛恨の頻度がかえって高まるので、やめておいた方がいいだろう。 マヌーサ・まぶしい光が効きやすいので、使える仲間が居るのであれば活用して少しでも受けるダメージを減らそう。 ただ、それでも痛恨の一撃は回避できないので注意。 バイキルトとルカニを使って与ダメージを増やし、早めに倒してしまいたい。 ヒャド・冷気系が有効なので、イエティやキメラも活躍できる。 なお、一緒に出てくるシールドヒッポは弱いので、後回しにしてもかまわない。 落とすのは【いしのオノ】とショボイ。 DQⅦ(3DS版) トクベツなモンスターNo.054。 公式定期配信石版No.10【隠された財宝!?】のボスとして登場。 懐かないので、倒した回数を増やしたい場合は、この石版に繰り返し潜るしかない。 行動はVと同じ通常攻撃とベホイミに加えて痛恨の一撃を繰り出してくる。この痛恨は2.5倍撃タイプになっている。 特別配信のボスの割りに非常に地味な手数だが、攻撃力とHPがすさまじく高くなっている。 HPは約4400で、通常攻撃ではこちらの守備力が500近くても150ほどのダメージを与えてくる強敵。 とはいえ、すばやさが低く完全一回行動なので回復さえ怠らなければ負ける相手ではないだろう。 【ザオリク】が2人使えるようなら建て直しも容易。とにかくタフなので火力が不足していると長期戦は必死。 強力な特技を用意して挑みたい。体格の割りに岩石系に耐性があるようでせいけん突きは当たり難い。 落とすアイテムはⅤと同じ石の斧。明らかに【まじんのオノ】っぽいのを装備しているのだが。 少年ヤンガス ストーリーで破格の扱いを受けている。 モンスターブックには載るが、配合はできない(ちなみに子分の方は配合可)。 本人(?)は【盗賊王の大宮殿】最下層で戦える。 火炎斬りなど多くの斬り技を所持している。斧で剣技を使うのはつっこんではいけない。 この戦いよりもここまで来る事の方が難しく、戦闘自体もカンダタ本人よりも 脇を固める子分×6の方がホイミやらザオラルやらを使ってきてウザイだけで本人はそれほど強くない。 DQMJ 悪魔系のモンスターとして登場。 すれちがい通信を19回行うごとに出現し、それをスカウトすることで仲間にできる。 少年ヤンガス同様配合では作れないので入手するにはこれしか方法が無い。 ちなみに、もし失敗して倒してしまった場合でも再びすれちがい通信を19回行えば出てくる。 ただし、一体でも仲間にしていると出てこないので注意。 所持スキルは相手の弱点をつきやすい「バウンティハンター」と「アサシン」で、攻撃力も高く、なおかつテンションをためられるので、スカウト向きのモンスターであろう。 ちなみにカンダタにはゲストマークがついており、Wi-Fi通信などには参加できない。ジョーカーズGPでカンダタを使う人が誰もいないのはこのためである。 DQMJ2 やはりすれ違い限定で悪魔系Sランク。 前作と比べて盗賊団に遭遇する確率が上がったので会いやすくなったが、すれ違いができない環境だと会うのに苦労する点は変わらない。 ただし、ストーリー進行次第では現れないので注意。 今回は両脇にカンダタこぶんを従えて現れる。 盗賊団は思い出に登録されないので、ライブラリを埋めたい場合は出会ったときにスカウトしておくようにしよう。 なお、今回は前作と異なり、配合を重ねるとゲストマークが消えるので、wi-fiでも使うことができる。 味方としては能力・耐性はそのままで、特性に「いあつ」が追加されており、運が良ければ戦況を最初から有利にできる。 テンションアップも持ち、攻撃力やHPも高いので、アタッカーやスカウト役としても大いに役立つだろう。 ただし「れんぞく」は持っていないので、スカウト役は最強プチット族やグラブゾンジャック辺りの方が有利ではある。 スキルは前作と同じ【バウンティハンター】。 DQMBⅡL レジェンド第一章後期より敵専用合体モンスターとして先行登場し、第二章「怒れる大地」以降はプレイヤーが使用することも可能になった。 組み合わせは【エリミネーター】、【ごろつき】、【デスストーカー】。見事にパンツマスク達が揃い踏み。 ステータスはHP:2780 ちから:335 かしこさ:57 みのまもり:60 すばやさ:120。大盗賊の名に恥じぬ高いちからとすばやさが特徴。 技は「雷神斬り」と「れんけいプレイ」。 前者は斧に落雷の力を宿し、敵1体を叩き斬る、会心が出やすい2回攻撃。 後者は呼び寄せた子分を踏み台にしてジャンプし、敵全体目掛けてダイブする。ダメージと同時に行動不能にすることもある。 敵の攻撃を回避しやすく、会心の一撃や状態異常で相手チームを圧倒出来るので、大会で使われる合体モンスターの中では【ゲリュオン】や【スラリンガル】と並んで使用率が高めであった。というか、この辺りで登場する合体モンスターがやたらと強過ぎやしないか? 打撃、雷、光、暗黒属性に耐性を持つので、十分に戦えるだろう。逆に炎や灼熱、爆発には弱いので注意。かしこさもそこまで高くはないので、回避不可な呪文攻撃にも気をつけたい。 なお、本編ではⅢとⅤに登場するため、レジェンドクエストでは出番が多い。